東北地方太平洋沖地震など大変な時期に、ゲーム記事や小説載せるのは不謹慎だと思い休んでいましたが、それだと自分も陰鬱になりそうなので、復帰します。
被災地の復旧を心より祈ります。
久しぶりにTS小説の更新です。
18禁の内容ですので、注意して下さいね。
オセのカメラ
第一話 カメラ
オレの名前は、菊池真人(きくち・まこと)、40歳、男。
両親からは『まこっちゃん』と可愛く呼ばれているが、オレの外観はちっとも可愛くないっ!!
体育会系のゴツイ身体に、親譲りの凶悪染みた三白眼が備わった強面の顔。
893に間違われる事も時々ある。
怖そうな見た目のせいか、妻どころか恋人もいない。
だけど、別に女性に興味がない訳でもないし、ゲイでもない。
オレが好きなのはただ一つ・・・そう、
シーメイル!!!
チ○ポの大きなシーメイルが、たまらなく好きなのだ・・・。
パンパンに突っ張ったスカートの下には、ショーツから飛び出したテカテカ光る艶かしいペニスッ!!
そう、彼女達は男。
だけど、男なのに胸が大きくて、女に見えるのに股間にはそそりたつ大きなオチ○チンッ!!
そんなシーメイル達のドロドロの精液を口いっぱい味わいたいっ!!
再度言うが、オレは決して男が好きな訳でもない。
だが、シーメイルの身体に女性以上に欲情してしまうのだ・・・。
美しい女性の顔に、くびれたウェスト、大きな胸・・・、そんな身体にあってはならないはずの、そそりたつ大きなペニス。
彼女達はまぎれもない男。
だからこそオレは、その不思議な魅力にとりつかれてしまったのだろうか・・・。
そんなシーメイル達のオチ○チンやアヌスが愛おしくてたまらない。
オレの人生終わってるな・・・。
まぁ、それはそれとして、話を続けよう。
その日は特にする事も無く、ただブラブラ街中を歩いていた。
本屋さんに行き、面白そうな本との出合いに期待するも空振り三振。
手ぶらでファミレスに向かい、ご飯を食おうと店内に入ると喫煙席は満員(禁煙席は空いていた)。
席が空くまで待つのも面倒なので店を出る。
ハンバーガーショップが目に入り、そこに足を進めると、ここも満員御礼だ。
十代二十代の若い連中の騒がしい会話が、なんとなく耳障りに感じ、諦めてUターン。
今すぐ食わねば死ぬ程オレは餓えている訳じゃなかった。
オレが時間をズラせば良いだけだ。
適当にブラブラと散策しよう。
気が付けば、通りを歩く人達の賑やかな声が遠く感じる寂れた商店街の一角にオレは辿り着いていた。
商店街と言うよりシャッター街と言った方がよさそうな場所だ。
そんな商店街を歩いていると、見慣れない小さなリサイクルショップがあることに気付く。
レンガ造りのいかにも古そうな店舗だ。
『あれ? こんなところにリサイクルショップなんて在ったっけ?』
特に必要と思えるものはないが、時間潰しにとオレは店内に足を運んだ。
店の中は、驚くほど静まり返っていた。
BGMも流れていないし、並べられた家電は電源がOFFだ。
店の中にはオレと店員しかいなく、自分の足音がやけに大きく響く感じがして、少々居心地が悪い。
電化製品のコーナーに視線を向ける。
『へぇ~、中は思ったよりも結構広いな。テレビや冷蔵庫とかもそこそこ置いてあるし、ノートパソコンとかも並べてるじゃないか』
PC関連のコーナーに足を踏み入れると、1台のデジタルカメラに視線が止まる。
文庫本サイズだが、黒いボディのクールなデジカメだ。
しかも、傷一つない新品同様のピカピカ。
ただ、他に並べられている商品のようにメーカー名や価格など一切書かれてなかったので気になっただけ。
「すみません、これっていくら・・・」
と言いかけたところで、店員に、
「ああ、それをお買い上げですか? ありがとうございます!」
と、向こうもさっさと処分したかったのか、タダ同然の値段で押し付けられてしまった。
価格は105円也。
まぁ、喉から手が出る程超欲しい訳ではないが、1台くらい持っていても損はしないだろう。
それに、例え不良品を捉まらせられても痛い金額じゃないし・・・壊れてたらゴミに出せばいいや。
PCにつなぐためのケーブルがオマケに付いていたので、例え自分の持っているPCに合わなくても、まぁ得した感じ・・・かなぁ?
リサイクルショップから出てからオレは、ふと空腹を思い出し、近くにあった子汚いラーメン屋で食事をする事にした。
ラーメンとチャーハンを頼む。
むっ?!
こりゃうまい。
思わぬ発見だ。
店の場所を憶えておいてまた来ようっと。
満腹になったし、アパートに戻る事にしよう。
部屋に帰っても、寝る以外特にする事も無いオレは、買ったデジカメで暇を潰す事にした。
袋からデジカメを取り出す。
「ん?」
そこで、ふと手が止まる。
電池を入れる場所が無いぞ、これ。
ケーブルは貰ったが、充電用のアダプターは貰ってない・・・・。
「OH、NOッ・・・・」
ちょっとだけ落胆する。
「105円のゴミ決定~~~~っ」
と、呟き、空き缶用のポリ袋にデジカメを混ぜて捨てる事に決めた。
真ん中に混ぜちゃえば判んないだろうと、ベランダに置いたポリ袋に手を入れる。
「あだっ」
缶詰の縁で指切っちゃった。
しかも、場所が指先と爪の隙間。
傷は小さいが、ちょっと痛い。
ドジだなと思っていると、
ヴンッ・・・
同時に小さな起動音が聞こえる。
空き缶に当たってデジカメの電源スイッチが入ったみたいだ。
「お、ちゃんと起動するじゃん・・・まだバッテリーが残ってたのか?」
切った指先の血をティッシュで拭いながら、デジカメを捨てるのを一時保留にする。
バッテリーが残ってる間は遊べそうだと、オレは手当てもそこそこにデジカメを弄る事にした。
「えっと、取り合えずはっと・・・」
何か画像データは入ってないか、確かめようと、オレはダイヤルを再生に合わせた。
小さなモニターには、メニュー表示以外、何も表示されない。
「なんだ? 画像データは入ってないのか、残念。データが消去済みか、メモリーカードが入ってないか、どっちかかぁ」
カメラのメモリーカードスロットの場所を調べようと、上下にひっくり返して見たりする。
「なんだ? こりゃあ・・・? メーカー名どころか、メモリーカードを入れるところも無いじゃんか」
カメラは、まるで試作機か自作機であるかのようにメーカーを示すネームらしきものが、一切見つからない。
しかも、メモリーカードどころか充電用コネクターを挿す所すらなかった。
唯一あったのは、底面に『OSE』とかろうじて読めそうな傷だけだ。
「むむむっ・・・」
どこかの海賊版コピーか?
「う~~~~ん・・・良く出来ているが、やはりデジタル・カメラの偽者だろうな」
どうやら、格好だけの『なんちゃってデジカメ』みたいだ。
タダ同然の値段で押し付けられる訳だ。
「ちぇ、無駄な時間だったな」
オレはボヤきながら、ゴミ袋を置いているベランダに戻った。
袋にデジカメを入れようとした時、ふと視線が階下の通行人に留まる。
若い男女のカップルだ。
男はどうでもいいが、女は結構美人。
その女性を被写体に決め、ベランダの影から写真を撮る振りをしてみる。
後姿に狙いを定め、シャッターボタンを押してみると、
カシャ!
と普通のカメラのようにシャッターが降りる音がした。
よくできてる偽者だ。
関心していると同時に、一瞬身体から力が抜けたような気がした。
それに満腹になって間もないのにもう小腹が空いてる。
「むっ、何だ?」
不思議な感覚だ。
「あれ?」
と、デジカメが重くなっている事に気が付く。
不思議に思いながら、デジカメのまわりを調べてみる。
すると、ちょうどレンズの上あたりに小さなボタンが在ることにオレは気付いた。
何気なくそのボタンを押してみる。
すると突然、
ポンッ!!
と、デジカメの後ろ側が弾けた。
何かデジカメから飛んでいったみたいだ。
部屋を見渡してみると、部屋の中央に何か落ちている。
「何だこれ・・・」
拾い上げてみると、それは人間の形をした着ぐるみみたいなものだった。
背中にはファスナーがあり、着ぐるみと同じ様にできている。
だが、普通の着ぐるみと違ってそれは本物の皮膚のように艶やかで、張りがあった。
しかも、驚く事にその『着ぐるみ』はどう見ても先程の女性にしか見えない。
中身がないペラペラ状態だけど・・・。
オレは、その『着ぐるみ』を隅から調べてみる。
肌の色は白く、髪の毛は茶髪であった。
爪までちゃんとそろってる。
「おぉっ、陰毛まで再現してあるっ! 悪趣味だなぁ・・・」
関心しつつ調査続行。
ヒラヒラした皮膚の様であるが、中はすべすべして手触りが良い。
脚の先から頭の天辺までリアル過ぎて、まるで女性の皮膚を剥ぎ取ったかの様だ。
「凄いな、これ・・・う~~~~む」
なんとも奇妙な『着ぐるみ』だが、眺めていると、心の底から『着てみたい』という感情が湧いてくる。
心臓がドキドキしてきた。
「着てみるか?」
着ている物を全て脱いで全裸になり、オレは鏡の前に立った。
背中のファスナーの部分から左足をゆっくりと入れてみる。
筋肉がついたオレの脚では入らないと思ったが、皮膚の部分が伸び、窮屈ではあるが何とか入った。
同じく右足を入れてみる。
サイズの小さいウェットスーツを無理矢理履いた様な圧迫感があるが、感じるのは履いた一瞬だけ。
両足を収めると、徐々に通気性のないゴムのような圧迫感から股引の様な履き心地に変わる。
通気性がどんどん良くなってるみたいだ。
ちょっと不思議な感じである。
次に腕。
こちらもオレの太い腕を包み込み、付け心地はゴム長手袋と言った処。
「ほほぉ~~~、なんか面白いな、これ。・・・・・・ん?」
足元からくる感触が突然変わった。
何も着けていない様な感じと言えばいいのだろうか?
足元を見てみる。
なんと、オレの脚で張り裂けそうだった皮膚の部分が、縮まり細くて綺麗な脚になっていた。
腕も同様の変化をし始めている。
数秒程で、オレの太い両腕が、細くて綺麗な腕になっていた。
その綺麗になった手で、今度は頭の部分を被ってみる。
自分の身体が変化する事にオレは、恐怖をほとんど感じなかった。
好奇心だか探究心だかが、オレを支配していたのだろう。
頭を完全に押し込むと、中は真っ暗で何も見えないし、呼吸も出来ない。
しかし、数秒待つと、圧迫感が消え、徐々に視界が開けてくる。
数秒待つ間、顔に手を当てていたので判る。
顔、いや頭の部分がグッグッと小さくなっているのだ。
視界がハッキリすると、凶悪強面が小顔の女性に変化していた。
「おっ? おぉっ?」
驚きと感動も覚めやらぬまま、背中にあったファスナーが自然に上がり始める。
ファスナーが頂上まで辿り着くと、ファスナーのラインが突如、フッと消えてしまった。
『着ぐるみ』が完全に皮膚と同化してしまったみたいだ。
これには、流石のオレも好奇心より恐怖を感じた。
「わっ?! なんだなんだっ?!」
一生脱げなくなるのでは?
と、考えたからだ。
だが、もう遅い。
ファスナーが消えると同時に、今度は胴体の部分の変化が始まる。
贅肉が付いていたウェスト部分は徐々にくびれ、お尻の部分には反対に丸く大きくなる。
胸の部分も徐々に膨らみ始め、形の良い乳房が出来上がる。
身長も低くなり、どこから見ても女性にしか見えなくなってしまった。
「凄いな・・・凄いけど、これ、脱げるの・・・・っ?!」
おっかなビックリしているオレだったが、鏡を見てさらにビックリしてしまった。
「きゃー!!」
完全にあの時の女性になっている事に驚いたのではない。
裸である事に、オレは何故か驚いていたのだ。
急に自分が裸である事が恥ずかしくなってきた。
素早く足元に散らばっていた服を着る。
オレは完全に女性になってしまった。
しかも、感情、記憶、人格まで『着ぐるみ』のモデルとなった女性になっている。
「ここは何処・・・」
声まで完全に変わっていた。
「さっきまで隆君と歩いていたのに・・・」
オレは完全に27歳の田辺絵里(たなべ・えり)になっていた。
絵里は、ふと床に落ちているデジカメに気が付いた。
戸惑いながらもデジカメを拾うと、かすかに薄れていたオレの記憶が蘇ってくる。
「うっ・・・私は・・・・違うっ! オレ・・そうだ、オレは菊池真人だ。このカメラで絵里に変身したんだ」
頭の中は絵里の記憶と、オレの記憶が入り乱れている。
凄く気持ち悪い。
二人分の感情と記憶、それに人格が同居しているからだ。
どちらかに統一しないと、狂ってしまうかもしれない。
オレだけにできないものかと、集中する。
「くぅっ・・・おっ? ・・・・・ふぅ~~~~~~っ」
絵里の記憶を頭の片隅に追いやるイメージを思い浮かべると、以外にも簡単に、身体は絵里のままだがオレはオレに戻れた。
頭の中から絵里の記憶を消し去る事はできなかったが、先程のような記憶が入り乱れた混乱はない。
どう説明すればいいのだろうか?
頭の中に、オレと絵里のファイルが収まっているような感じと言えば判りやすいか。
オレの感情、記憶、人格のファイルが今現在開いていて、絵里のファイルは全て閉じている。
うん、これは判りやすい。
「脳もPCみたいなもんだし、オレもイメージし易いな。」
頭が悪いと自覚しているオレだが、これはグッドアイデアだと呟かずにはいられない。
「ん~~~っ、頭の中がスッキリしたは良いが・・・・。切り替えとか同時併用とかできるのかな?」
元に戻る方法を考えるよりも先に、オレはそんな事を考えていた。
試しに、オレの記憶ファイルをそのままに、絵里の記憶ファイルを少し開いてみる。
頭の中に、絵里の記憶の一部が流れ込んできた。
「おっ? んふふふっ、こりゃ面白いや。オレって、すぐそこの高校で古文を教えてたのか。えっと、隆君てのは、先月から付き合い始めた彼氏でぇ。『結婚前提に付き合って欲しい』って真剣に言われてから付き合ってるのね。ん? ・・・ぷぷっ、オレって、オボコぶってるけど高校生時代はエンコーやりまくりですか。隆君カワイソ~~~、うけけけっ」
ケタケタ笑いながら、絵里の記憶ファイルを閉じる。
先程覗いた絵里の記憶の一部が、開いた時は自分の経験のように感じたのに、閉じた途端ドキュメントビデオを見たような感覚になった。
今度はオレの人格ファイルを閉じて、絵里の人格開いてみる。
「はぁぁ、私って最低の変態だわ。他人の記憶を読んで興奮して楽しむなんて・・・。あら? これって、意外と便利なのかも・・・別に結婚を焦らなくてもいいじゃない。このデジカメさえあれば・・・そう、そうよ。もっと若くて綺麗な娘になればいいのよっ! だって、姿だけでなく、記憶も読めるんだもんっ。遊びまくってオバサンになったら、若い娘とどこかで入れ換わるのよ、人生マルゴトっ! うふっ、なんて良い物を手に入れたのかしら」
ルンタッタッタッと私は小躍りした。
隆君なんて最早どうでもいいわ。
もっと格好良くて、お金持ちの彼氏をじっくり探せるじゃないっ!
なんて素敵なのかしら・・・んふふ。
これは面白いわ。
でも、色々するには『真人』の記憶ファイルだとバカ丸出しだから、私の記憶を活用するのが最良ね。
あら、いけない・・・そうそう、元からの私が『真人』だって事を考えないと・・・絵里が二人居る事になっちゃう。
私って、本当にバカだわ。
まぁ、いいわ。
なんとも奇妙な状態だけど、好きな時に私の人格と、『真人』の人格を交換することができるのが判れば上々ね。
私は再度デジカメを見つめる。
だって、バッテリーがさっきので終わりだったら嫌じゃない?
何回使えるか確認しなきゃ・・・ねっ。
「あら? フルチャージになってる。本当っ不思議なデジカメねぇ。まぁ、いいわ。この状況を楽しまなきゃ損よねぇ。ブッサイクな『真人』に戻れなくてもなんとかなりそうだし・・・・んふふっ、取り合えずは『真人』に戻ってみようかしら・・・んっ」
人格を『真人』に戻す。
「ふぅ~~~っ、我ながら恐ろしいものよ。いや、恐ろしきは婚活女と言ったところか・・・」
掻いてもいない額の汗を拭う。
さて、どう楽しもうか?
絵里となった自分の体を見つめてみる。
そこには、だぼだぼの洋服の下に、大きな胸があった。
「うはっ、こ、こんなに大きいのか・・・・・・・・。これは揉むしかないな。うむ、揉むしかあるまい」
もみっもみっ!!
と、何気なく胸を揉んでみる。
「あんっ!!」
電気が走るような感覚が体中を駆け巡った。
「こ、これはいいっ!!あっ、ああっ~~。」
オレは夢中になって自分の胸を弄くりまわっている。
吐く息が荒くなり、顔もだんだんと赤くなっていくのが、自分でも判る。
「女ってこんなに気持ちいいのか? 胸だけでこんなに気持ちいいなんて・・・ズルイなぁ」
今度は乳房を持ち上げるようにして揉むと、濃いピンク色の乳首がピンと勃ってきた。
「・・・・あ、硬くなっちゃった」
オレの乳首は、すでに充分な硬さになったようだ。
やがて我慢しきれなくなったオレは、全部脱いで裸になり、鏡の前に座る。
そして、鏡に映る絵里の身体を観察し始めた。
上半身から下半身にかけて滑らかな美しい曲線を描いている体。
お尻は安産型で好みだ。
これで、マイサンがブラ下がっていれば最高なのになぁ。
まぁ、いいや。
胸だけでもかなり気持ちいいし、女体探求をするのも一興。
取り合えず楽しむか。
「ん~~~~っ」
試しに鼻をほじってみる。
鏡の中の女は鼻をほじった。
今度は前かがみになって胸の谷間を強調してみる。
なるほど、これは良い身体だ。
それと意外と胸に重みを感じる。
確かにこれだけのものを抱えているのだから当然といえばそうだが。
「うひひ、体の感覚まで完璧に変装できるとは。すごいカメラだぜ」
そう言いながらオレは鏡を見つめる。
そこには、悩ましげな表情を浮かべ自分の胸を揉み扱く裸の女が写っていた。
「ねぇ、私の・・・絵里のいやらしい身体・・・見て・・・」
絵里の真似をしてそんなセリフをいうと、オレはニヤリといやらしい笑いを浮かべた。
オレの声が、野太いものではなく可愛らしい女の声を発しているのだ。
細い高く澄んだ女の声だと思う。
それに、なりよりも女の身体を自分の好きなように弄ぶことができるのだ。
オレとして絵里をなぶり、絵里としてオレに犯される。
倒錯した性的感情によって思わず口元が緩む。
危険な妄想がどんどん膨らんでいく。
オレはこのカメラを活用していろんな人間に変装することを考えた。
そして気に入った人物がいたら、その人と成り代わり、その人の生活を奪う。
これなら、『チ○ポを生やした女』が大好きな「シーメイル・フェチ」のオレは、社会の視線を気にせずに、彼女達のチ○ポをしゃぶったり、アナルにオレのチ○ポをぶちこんでやったり、オレのケツ穴にチ○ポをぶちこんでもらったりするのだ。
飽きたら、また別の人の生活を奪えばいい。
オレ自身が、シーメイルになるのもいいなぁと考える。
あぁ、それだっ!!
ナイスッ!!
グッジョブッ!!
洋モノのエロ雑誌に掲載されてるようなグラビアモデルになってみたりとか、勃起状態で街を歩いたりとか、アダルトビデオに出演したりとかもいいかも。
シーメイル同士でのレズプレイも面白そうだ。
オレの妄想・・・かなりヤバい。
「うふふ、素敵よ。絵里・・・・んんっ!」
感動と興奮のあまり、目の前がチカチカする。
同時に下腹部のあたりが、お湯を沸かしたかのようにジュンッと熱くなってきた。
どうやら、濡れてきたようだ。
初めての感覚に、危険なほどゾクゾクしてくる。
始めはお遊びのつもりだったが、体から込み上げる感覚はすっかりオレを溺れさせていた。
右手は何時の間にか下のほうへと下がっていった。
オレのものとなった長く細い指が、恥毛を掻き分けそっと割れ目に触ってみる。
「あっ・・・はぁん・・・」
そこには、得体の知れない快感があった。
少し怖いが、さらなる快感を求めて奥へと進む。
すると突起物に指があたる。
「んっああん! はあはあ」
先程よりもすごい快感に襲われる。
「こっ・・・ここが・・・・クリ○リスか・・・んっ!」
割れ目からは、滝のように愛汁が滴り落ちる。
「あははぁ・・・気持ちいいっ!」
ちょっとグロい割れ目がひくついてる。
でも、汚いとか感じない。
エロい。
エロいですっ!
興奮しましたので、2回言いましたっ!
恥部から伝わる快感に、オレは虜になってゆく。
「はぁ・・・はぁ・・・すげーな。これ。こんなにいいとは・・・。ああっ!!」
そして、目の前の鏡を見る。
そこには胸を揉みしだき、恥部に指を突っ込んでオナニーに興じる女が投影されていた。
自分の姿に思わず、顔から火が出そうなほど赤くなってしまう。
だが、恥ずかしいけど絵里の姿をした自分がオナニーをしていると考えると、妙に興奮してくる。
「んっ・・・んあぁ・・・はぁんん」
オレは夢中になって絵里の身体を弄ぶ。
絵里の身体から生じる快感は、頭の中に直接快感が叩き込まれるように凄かった。
「ああっ、あああああ~~!!」
部屋から女性の喘ぎ声が響く。
弄ぶ度に、オレの身体に大量の電流が流れる。
油断しようものなら無意識のうちに声が出てしまうほどの快感。
「ああん、あっはああああん!!」
胸からと恥部からの快感が全身を駆け巡る。
さらに快感を求めて激しく動く。
「もうちょっと・・・ああぁぁっ。んんっ。」
動作を繰り返すうちに込みあがってくるものを感じる。
「ああっ、はあっ!」
快感という大波が一気に押し押せ、オレを飲み込んだ。
「もう駄目・・・イくっ・・・あ、はあぁぁぁーーーーっ!!」
初めて女の絶頂を知った。
頭の中が真っ白になっていくような感じだった。
男のときのようにすぐに消えずに体の中にいつまでも快感が残っている。
「はぁ・・・・はぁ・・・す・・すごいぃ・・・」
快感の波がゆっくりと治まった頃には陽が落ち、部屋は真っ暗闇になっていた。
「あははっ・・・ん~~~~っ・・・女てズルイな・・・普段やってるセンズリより断然いいじゃないか」
つづく・・・