完結編となります。
えっと、ここでお詫びを1つ。
TS小説と言うよりも、シーメイル小説に近くなった事を謝罪致します。
だって、ふたなりとかシーメイルが好きなんだよぉぉ><;
次は、ちゃんとTS小説らしくします。
なんだか、ブログも汁日記になってるなぁ・・・
では、18禁の本編をどうぞw
『サルマキス・クラブ』 ~フミ編~
第11話
博文が父・博盛に抱かれている間、隣の別室では美里とミクが2人だけ。
連れてきていた男達は、また違う別室に控えているのだろう。
部屋には、モニターが1つあり、博文達の様子が写しだされていた。
革張りの大きなソファーに腰掛け、頬杖をついて、美里は博文達の様子を眺めていた。
ミクは、足を広げて座る美里のスカートの中に頭を入れている。
スカートの中でチャプチャプと音を発てていた。
明らかに快楽に溺れている博文達の表情に、美里は呟く。
「ふむ、なかなか上手くいかないものだな・・・」
ブレザーに身を包んだミクが美里のスカートの中から顔を上げた。
ミクの桜色の唇には精液の残滓が付いていた。
「“ご主人様”?」
ミクの言葉に美里は、
「いや、なに・・・。敵対心を強く残したままで娼婦に堕とすって計画が、クソ面倒だなと思ってね」
と、随分と乱暴な口調で答える。
「そうですね。・・・ですが、そのまま堕ちたとしても、大して害にならないのでは?」
「まぁ~ねぇ。まぁ、そんときゃ、あのゴーヤチ○ポ親父の依頼が終了って話だからねぇ・・・おっと、スカートにザーメン付いちゃうっ」
勃起したペニスが巻きスカートの生地を押し上げているのに気付き、美里は慌ててスカートを捲り上げた。
ミクの唾液と精液に濡れた大きなペニスがブルンッと勢い良く姿を現す。
ペニスがブルッと揺れると、糸を引く粘液が巻きスカートにわずかばかり飛び散った。
「ああっ、私のスカートがぁっ!」
「お前が勝手にスカートから顔を出すからだぞっ、“美里”ぉ」
「早く脱いで“ご主人様”っ! 染みになっちゃう」
「ったく、何やってんだよ」
2人でアタフタしながら、巻きスカートに付いた汚れと格闘する。
と、いってもほとんどミクが1人でやっていた。
美里は濡れたペニスが巻きスカートに接触しないように脱いだだけ。
ハンドバッグからウェットティッシュを取り出し、ミクが汚れを丁寧に拭き取る。
下半身丸出し状態で、タバコを吹かしながら美里は、それを見ていた。
しかし、2人の様子がどこかおかしい。
ミクは美里を『ご主人様』と呼ぶし、美里はミクを『美里』と呼ぶのだ。
仕草もどこかおかしい。
ミクは美里のように振舞うし、美里は男が乗り移ったかのように雑だ。
「もうっ、後で買いなおして下さいねっ」
「あはははっ、ゴメン、ゴメン」
美里はあまり悪びれてないようだ。
汚れを拭き取ったスカートを、近くのテーブルに置くと、ミクは美里の方を向いた。
ミクは頬を赤く染めている。
「あの、“ご主人様”・・・そろそろ“元の姿に入れ替わり”ませんか?」
「えーっ、今日はこのままでいいじゃんっ」
「ダメです。ここ最近、ずっと“ミク”を演じてて、“ご主人様”に全っ然っ入れてないんですよっ、私!」
「待て待て、お前、“俺の姿”になったフミと毎日ヤリまくってたじゃんか」
「姿だけじゃないですかっ? それに・・あの子、ずっと受け身で、物足りないんですっ」
「贅沢なやっちゃなぁ。“俺の姿”になったフミの相手、8割近くやっておいて、物足りないって何だよ」
「あんっ、だって久しぶりに男の身体で女の子を抱くんですから、“ご主人様”よりも私の方が適任でしょう?」
「ちっ、しょーがねぇなあ」
「ありがとうございます、“ご主人様”っ!」
いそいそとミクは服を脱ぎ始めた。
美里の方も、やれやれとぼやきながら服を脱ぐ。
ピアスやリングといったアクセサリーも全部外し、テーブルの上に置くと、ため息1つ零してから、美里はえいっと気合を入れた。
「覚悟完了!」
バシュウゥゥゥゥンッ!!
美里の身体から、ファスナーだらけの人型の虚像が飛び出す。
スタンドだ。
そう、今の美里は『変身ゴムスーツ』で変身したナオだったのだ。
ナオの呼び出したスタンド・『覚悟完了!』が特殊能力を発揮する。
美里とミクの身体にファスナーが現れ、身体の表面がゴムのマネキン人形のように変わった。
変化はそれだけではない。
ミクの小柄な身体がムクムクと膨らみ、美里の大きな身体は空気が抜けるように萎む。
身体のサイズが小柄なミクのサイズまで縮んだ美里が、2人のファスナーを開ける。
今までミクだったゴムの着ぐるみの中から美里が出てきた。
「ぷはっ、あん、やっぱりこの体の方がいい」
「あ~あ~っ、もう少し“美里”のままで遊びたかったのにぃ・・・」
「いいじゃないですか。私が“ミク”になってる日は、散々“私の姿”で楽しんだ癖に」
「お前も似たような事したろ、美里?」
「うっ・・・いえ、そんな事は・・」
「したよね? “美里”のままマンション帰ったら、お前の服と靴が増えてたし、俺の部屋が無茶苦茶ザーメン臭くなってたし、タンスからお気に入りの下着がごっそり消えてたもんなぁ」
「ごっそりだなんて、ウソですっ! それに匂いだってファブ○ーズで脱臭しましたっ!!」
「ほう・・・じゃあ、いくつオカズに使ったんだよ?」
「えっと・・・・7枚ほど?」
「10年ぶりに娼婦に戻ってみる?」
「心から辞退致します」
「・・・・」
美里はペコリと頭を下げた。
だが、ミク・・・いや、ナオは美里を無視するように、脱ぎ捨てた『変身ゴムスーツ』を消しゴムのカスのような状態へ変え、ゴミ箱にポロポロと捨てて、証拠隠滅している。
美里が恐る恐るナオの横顔を覗くと、鬼がそこにいた。
すぐに美里は謝る。
「申し訳ありません」
「帰ったら2リットルの浣腸に挑戦してみようか?」
「ご主人様がですか?」
「お前がだよ」
「それも辞退致します。ご主人様ならともかく、私は無理です。せめて1リットルで・・・」
「あん時のゲーム(第6話参照)、お前・・・カードに細工するの忘れてただろ?」
「えっ? あ、いえ、忘れたんじゃなくて、細工したカードを別のと間違えただけじゃないですか? でも、ほら、シナリオ的には盛り上がったじゃないで・・す・か・・・・・申し訳ありません。反省しています。間をとって500ccで許して下さい」
「なんで、間とるんだ? しかも、減ってるしっ?! こっちはマジで入院する羽目になったってのに」
「被虐プレイは、ちょっと苦手なんです」
「何発抜いた?」
「4回ですね。あの時のご主人様の表情が、それはもう素敵で・・・はっ?!」
「お前なぁぁ~~~~っ」
「あっ?! ちょっと待って下さい、ご主人様! モニター、モニター」
「あん?」
「終わってるみたいです、向こう」
「「あっ」」
モニターの中では、絶頂を迎えてグッタリしている博文がいた。
2人は慌てて、着ていた服を交換して着込む。
「後で覚えてろよ、美里っ」
「ご主人様こそ、後で黒崎様に怒られないようにして下さいねっ」
「あっ、テメェ、チクる気だな?」
「お小遣い減らされると、来週遊びに行くタイでお楽しみが減るでしょうねぇ、きっと。フミの調教での失態は、私ではなく、指示した黒崎様に文句を言わないと・・・。今回の件を断ればいいのに、『面白そう』の一言で気軽に受けたご主人様に、そもそもの・・・」
「ったく、年々イイ性格になりやがって・・・イヤミまで言いやがるし・・・大好きだぜ、美里」
「私も大好きです。ご主人様のそういう性格」
着替え終わると、2人は博文を迎えに行った・・・。
ナオと美里の会話からすると、真実がある程度見えてくる。
博文をニューハーフ娼婦として調教するよう『サルマキス・クラブ』に依頼したのは、父・博盛である事。
そして、その依頼を受けたナオに別口として追加で依頼された条件がある事。
追加された依頼は、『博盛への復讐心を残す』というものだ。
すっかり快楽に溺れてしまった様子の博文からは、別口の指示は失敗しているように見える。
ナオの養父であり、『サルマキス・クラブ』の総責任者である黒崎が、何を思って指示を出したかは不明のままだ。
そして、博文の見た夢の答えも解る。
肉体を変化させる『変身ゴムスーツ』を生み出せるナオの特殊能力によるものだと。
眠っている・・・恐らくは薬等を使用して眠らせた博文に、『ミクに変身できるスーツ』を着せて、性感帯を開発された女の快感を覚えこませたのだ。
ミクになった博文を抱いた男達も、『変身ゴムスーツ』を着て男に変身したナオと美里であったのだろう。
結果は、博文が快楽に溺れ安くなりすぎた事になったが・・・。
そして、博文のアナル処女喪失から1年が過ぎた。
博文は『博盛への復讐心』を周囲に感じさせる事なく、『サルマキス・クラブ』の娼婦として働き続けていた。
合成ではない天然の革張りソファーの4点セットと観葉植物が置かれた豪華な室内。
ソファーのところに2人の男がいた。
1人の男はソファーに座り、もう1人の男は中腰でいる。
2人の男の間には、1人の少女。
博文である。
「やめて・・・も、もう、許してぇ・・・!」
涕泣と悦声の混じった、博文の声。
睦言にしては涙を帯び、性の暴力に対する脅えにしては嬌声が混じっている。
男達に2人がかりで前後から犯されていた。
豊かに美しく膨らませられた胸の双丘をブルンブルンと揺らし、横臥位で前後から責められている。
だが、博文の腰の動きにどこか違和感があった。
どうもアナルセックスをしているという角度ではない。
それもそのはず、博文が犯し抜かれているのは、ルージュが乱れた唇と、まぎれもない女陰だったのだから。
「んぶっ、ひい・・・ひいぃ・・・!」
ソファーで絡み合う3人の男女の姿・・・と、見えるだろう。
しかし、博文は『サルマキス・クラブ』の人造美女娼婦の1員である。
博文の身体は普通の性転換美女にはされていなかった。
そう、母親同様のふたなりの姿に肉体改造されていたのだ。
博文の股間には・・・博文を前後から犯している男性のそれよりも、遥かに太く逞しい男根が生え立っていた。
「あああ・・・すごい、すごいぃぃい・・・っ!」
博文の声は、やがて混じりっけのない悦叫に換っていく。
3人は、ソファーを褥に、その上で絡み合っている。
長大な博文のペニスはもう何度も射精したらしく、汗のせいで乾かない白い糸を引きながら、ヒクヒクと脈打っていた。
その肉茎の長さは、実に博文の胸まで届く。
実際彼女の豊かな胸は、男達と自分自身の精液でぐしょ濡れの状態であった。
「んぁっ、もっと・・・もっと搾ってぇ! もっと、チ○ポ・・・私のチ○ポ、扱いてぇっ!!」
博文の絶頂の声に、男が軽く何か答え、両手でグイッとその淫らな茎を掴む。
と、たまらず博文は、
「ひああああああああっ!!」
と、ひときわ高く極まりの声を上げ、自分の顔目掛けて勢いよく射精する。
それと同時に、博文が熱い鼻息をかけながら扱き立てしゃぶり回していた方のペニスも、彼女の口端に射精した。
「あぶうっ・・・んんっ・・・もっと・・・ぉ! もっと・・・もっと私を、ドロドロに汚してぇっ!」
危ない薬でもやっているのだろうか?
男達も、博文自身のペニスも、もうすでに回復していた。
そのままほとんど間断なく、彼らはまたもや絡み合い始める。
今度は博文を真ん中に抱きかかえると、2人の男が前後から、博文を刺し貫く。
「ひあああっ! 擦れてるぅ・・・お腹の中でチ○ポが擦れれてるのぉっ! はっ、はひぃ、・・・お腹の間でも、私のォ・・・私のチ○ポ、擦れてるぅぅぅうっっ!」
もっと、もっとぉ・・・と博文は、髪を振り立ててかぶりを振った。
電灯に光る汗の珠が幻想的に美しく飛び散っていく。
博文の表情は、幸せそのものであった。
『サルマキス・クラブ』にいれば・・・組織に所属しているかぎり、博文のような肉体を改造された娼婦達は死ぬまで、あるいは金銭で引き取られるまで、もしくは、飽きて捨てられるまで、こうして変態嗜好の会員達と睦み合い絡み合い・・・快感に溺れて生きていけるのだ。
「ああん、突いて、もっと突いてぇ! 私、おしりが一番感じるのぉ! 一日に十何回も、おしっこみたいに射精できるのぉ!」
そう言って博文は、体を捩った。
それにつれて博文の長大なペニスが、ブルンブルンと宙をくねり、ヴ○ギナを貫く男の顔目掛けて白い飛沫を飛び散らせた。
「あくうっ!! ああん、熱いよぅ・・・・ふううんん・・・チ○ポが熱いぃぃ、お腹の中も熱いよぅぅ・・・ふうぅん・・・あっ・・はあはあ・・・ううん」
博文は涎を流しながら快感に震えた。
2人の男達も、博文の蜜壷に身震いしながら精を放つ。
男達と揺れる腰と一緒に、放出後も硬度を失わない博文の陰茎が、流れ出た粘液を先端部に滴らせながら前後に揺らめく。
「あはっ・・・・ねえ? 私のオッパイ、かっこいいでしょ? 私のおチ○ポ、大きいでしょ・・? ねえねえ・・ねえぇ!?」
女の腰と、女の胸と・・・女の鎧を纏った博文は、唯一の男である部分を誇らしげに振り立てて、いつまでも・・・本当にいつまでも、射精を続けていた。
股間に男性器と女性器を共存させ、ただひたすら購入者たる両性の欲望を満たす存在に堕ちる。
その姿はある意味おぞましく、またある意味では美しくもあった。
男でも女でもないものに堕ちていく歓びに、博文の心は完全に壊れてしまったようだ。
毎日、扇情的な衣類を纏い、男女を問わずに、ただ肉欲に溺れる。
『サルマキス・クラブ』の会員達に飽きられないように、報酬がある程度貯まれば整形手術を受けて、容姿を変える。
会員達の目に留まりやすい様に、全身に刺青までした。
歯も全部抜いて、歯茎フェラで男達を喜ばせた。
博文の肉体は、わずか1年で元が誰だか判らない姿になっていた。
ここまでになると、博盛は博文から手を引いてしまう。
改造ふたなり娼婦だった母・文恵に容姿が似ているから、博盛は博文をニューハーフにして抱いたのに、これでは興醒めである、と・・・。
博文は『サルマキス・クラブ』の改造ふたなり娼婦としての日々をこうして送り、2年後にはアラブの豪商に引き取られていった。
その1年後、吉野博盛の製薬会社は買収され、その2日後に博盛は自宅で首吊り自殺をしている。
ニュースでいくつか報道されたが、博盛の死は原因不明のまま、人々の話題から消えた。
買収された製薬会社の新社長就任式の壇上には、褐色の肌の美しい美女が立っていた。
その名前は、『フミ・サンド・ラバナナーナ・ニラー』。
アラブ系美女になった博文であった。
フミが麻薬密売の罪で投獄されるまでの3日天下ではあったが・・・・。
どうやら、博文の復讐は叶ったようだ。
復讐の物語の詳細は・・・また別の話である。
「いやぁ、危なかった。まさか、復讐を忘れてなかったとはねぇ・・・。まぁ、怪我の功名で、また1つ貴重な麻薬密売ルートが確保できたから良し」
「・・・とかなんとか言って、ご主人様はフミの事を綺麗さっぱり忘れてた癖に・・・」
「そんな事はないよ、ちょっとは覚えてたさ。・・・さてと、刑務所にいるフミを脱獄させて、フミの飼い主に恩を売るとしますかね・・・。ついでにフミの身体もひさしぶりに味わいますか・・・楽しみだね、美里」
「・・・あくま」
フミ編 終劇